スタッフからの生の声
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『派遣としての一年』

皆さんは「派遣」と聞くとどういうイメージをもたれるでしょうか。私は派遣というと事務職などに多いもの、と勝手に思っていました。だから、インターネットを検索していた時に看護師の派遣を知って少し意外な感じがしました。どんな仕事でもメリット、デメリットがありますが、私の場合はある目的があって決まった曜日に休みが欲しい、週3回位の勤務が希望、などの条件があっため最初はパートを探していたのですが、派遣と比較すると時給の差や契約で期間が決められるなどの面で派遣が合っていると思い登録してみました。

まず勤務そのものについてです。希望の勤務時間や曜日などを会社に伝えることで条件に見合う勤務先の情報提供をしてくれます。面接時には会社の方が同行してくれますし、こちらの希望条件は会社を通して派遣先に提示されます。勤務先を自分で探す必要もありません。面接時に希望条件を直接自分で伝えなくて良いのは気分的にも負担が少なく直接雇用との大きな違いだと思います。

実際に勤務してみて、新しい環境で業務を一から覚えて人間関係も築いていく事は結構ストレスです。ですがそれは常勤も派遣も同じだと思いますし、日が経つにつれてそれらのストレスは減っていきます。ただ、常勤と同じ仕事をしていても派遣という立場上「言いたくても言えない」というジレンマを感じる場面は逆に多くなるかも知れません。

その代わりと言っては何ですが、会議や委員会、各係の業務などの役割はなくなります。私も常勤の頃は毎日残業のうえ帰宅してからも仕事、という日々が続いていました。料理の一つもせずひたすら働いて、休みはストレス発散に買い物…、という生活でした。派遣生活を始めてからは持ち帰りの仕事がなくなり、自分の時間が持てるようになりました。気持ちにも余裕が持てるようになり、料理を作ったりパン教室に通ったり楽しく「生活」する時間を得る事が出来ました。

給料や勤務条件、何か他の目的があって空いた曜日で働きたい、いきなり常勤よりも派遣で働いてみたい、などそれぞれの価値観や理由があると思いますが、私にとって今は「生活の時間」をきちんと持てる事が派遣を続ける大きな理由です。

当たり前ですが派遣は時給制ですし、ボーナスもありません。よく常勤の方から「派遣で生活して行けるの?時給はいくら?」と聞かれます。年収は常勤の方が上回ると思いますが、月収では大差ありません。

むしろ勤務内容によっては、常勤を上回る月収を得る時もありますし十分に生活していけます。それと余談ですが、退職してから税金や年金、保険などを自分で払い込むようになりその額の高さにびっくりした事を良く覚えています。それまでは給料から自動的に引かれていたため正直あまり気にしていなかったのですが、いざ自分の財布から払ってみるとその使われ方が気になって、意識してニュースを見たりするようになりました。

派遣先は自分の勤務希望の条件によって病院や施設、デイサービスや訪問看護など様々です。私の場合病院勤務が長く、施設って…?というのが正直な所でした。実際に施設やデイサービスで働いてみても、病院の感覚が抜けない間はその場ですぐに治療開始できない事や物品の少なさに苛立ちを感じたりしました。

しかし日常の暮らしを家ではなく施設でしているだけだと気付いてからは私の中にあった施設に対する違和感はなくなりました。病院と施設は誰にとっても無くてはならない存在だし、実際に経験してみて初めて医療と福祉の複雑な関係を身近に認識する事が出来ました。 派遣先でたくさんの人と知り合いになって、派遣先が変わってからも交流が持てたり、情報交換が出来ることも自分にとっては大きな財産になっています。

派遣か常勤か、どちらを選ぶかは個人の条件や考えによると思います。でも私の場合はデメリットよりもはるかにメリットの方が多いので当分「派遣生活」を楽しむつもりです。